No.60 (13世紀〜18世紀の東南アジア)  : 

18世紀までのヨーロッパのインドネシア進出とはどういうものか?

16世紀前半,ポルトガルによってマラッカ海峡を握っていたマラッカ王国が滅ぼさ
れた。17世紀には,ポルトガルに代わって今のインドネシア一帯に勢力を伸ばした
のはオランダである。そして,そのオランダによって18世紀にはジャワ島のマタラ
ム王国が滅ぼされた。ともに香料貿易で栄えたイスラーム教国家であった。


<評価の観点>
関心・意欲・態度:

日本が,鎖国中に通商関係を維持したオランダが,現在のインドネシアに進出して
いたことに,大きな関心を持ちながら意欲的に学習に臨んでいる。


思考・判断:
東南アジアのイスラーム教国家であるマラッカ王国が,ポルトガルに滅ぼされてか
ら,オランダが新たな支配者として登場し,同じくイスラーム教国家のマタラム王
国を滅ぼすまでの,東南アジア島嶼部に対するヨーロッパ人の進出について的確に
判断している。


資料活用の技能・表現:
東南アジア島嶼部の地図上に,ポルトガル・オランダそれぞれの拠点や勢力範囲を
示すことにより,ヨーロッパ人のインドネシア進出について地理的に把握している。


知識・理解:
現在世界で最もイスラーム教徒の人口の多いインドネシアがヨーロッパ人の進出を
受けたことに関する,基本的な知識を身につけている。